ウェディングドレスのシルエットを決める「パニエ」について
意外と知られていませんが、ウェディングドレスのシルエットを左右するアイテムと言えば「パニエ」。
決して目に触れる部分ではないからこそ、あまり関心は集まりませんが、実は大切なアイテムなんです。
背の高い花嫁さんにも、背の低い花嫁さんも、もしかしたら「パニエ」によって、より美しく着こなせる裏ワザもあるんです!
今回は、あまり重視されていない「パニエ」について取り上げていきたいと思います。
ウェディングドレスのシルエットを決める「パニエ」について
1 「パニエ」の役割について
2 身長に悩みがある花嫁さんが使える「パニエ」の裏ワザ
3 「パニエ」は併用できる!?
4 まとめ
1
「パニエ」とは、ウェディングドレスのスカート部分にボリュームを持たせるスカートのようなものです。
通常は腰元にあるホックで留めることができますが、マタニティ花嫁さんなどお腹周りをキツクしたくない方は紐で結べるようになっているものもあります。
「Aライン」「プリンセスライン」「マーメイドライン」などラインによって「パニエ」の形状も変わってきます。
ショップによっては、「プリンセスライン」であっても「ボリュームを抑えたもの」「フルボリューム」のものなど、なりたいイメージによって取り揃えていることもあります。
どのパニエを合わせるかによって、ウェディングドレスのシルエットが変わるため、「ゴージャス」「上品」といったイメージも決まってきます。
お客様からは見えない部分ですが、とても大事な役割を担っているのです。
2
ここでご紹介する裏ワザが「花嫁さんの身長に合わせてパニエを選ぶ」というやり方です。
どういうことかと言うと、身長が低めの花嫁さんは、どんなに高いヒールを合わせてもドレス丈が長くなってしまいがちです。
また、身長の高い花嫁さんは、例え1センチヒールにしても、ドレス丈が短く、足元が見えてしまうことがあるんです。
そんなときにおススメなのが、「パニエのボリュームでドレス丈を調整する」という方法。
身長の低い花嫁さんには敢えてボリュームアップしたパニエを合わせてドレス丈を短くする。
また、身長の高い花嫁さんは、ボリュームを抑えたパニエを合わせてドレス丈を長く見えるようにする。
ここで気をつけるのは、「ウェディングドレスのシワができないかチェックすること」です。
当然ながら、個々のウェディングドレスには、それぞれに合うパニエは決まっています。
敢えて違うパニエを入れることになるので、シワやシルエットに違和感がないか全体の着姿をチェックしましょう。
極端な話、「Aライン」のウェディングドレスでも「プリンセスライン」が合うこともあるのです。
フィッターの方に相談しながら、色々なパニエを合わせてみてくださいね。
3
そして最後に、「パニエ」に関してよく受ける質問について。
「別のショップで2次会用ドレスを借りるんですけど、披露宴用ドレスのパニエを代用することはできますか?」というもの。
つまり、「パニエ」と「ドレス」それぞれ別のお店だが、「パニエ」は併用できるかという質問です。
同じ「Aライン」同士なら、「プリンセスライン」同士なら併用できたら、節約にもなってうれしいですよね。
でも、ごめんなさい!この質問に関しては「NO」なのです。。
同じメーカーのドレスであっても、そのレンタルショップにある「パニエ」に合わせて、スカート部分を加工していることがあります。
なので同じラインでも、併用できるとは言い切れません。
どうしても併用したい場合には、必ず「パニエ」「ドレス」両方を合わせて試着してみてください。
パニエのボリュームはショップごとに違うのでシルエットやシワの確認が必要になります。
私もこの件に関しては、いつもおススメしませんでした。
4
いかがでしたか?
意外と重要視されていない「パニエ」ですが、特に身長にお悩みがある花嫁さんにとっては救世主にもなります。
また、少しでも節約したいときに、併用されがちな「パニエ」ですが、必ずドレスを合わせてシルエットを確認することを忘れないで下さいね。
ステキな一着が見つかりますように!